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セリエA · データ分析

フィオレンティーナとフロジノーネ:セリエAの順位表が逆転?

フィオレンティーナは18位、フロジノーネは6位。パフォーマンスで見ると、フィオレンティーナは10位でフロジノーネは16位。3シーズン分のデータが、順位表と実際のサッカーの内容が一致しない理由を説明する。

著者: クリス・ボーモント · ・読了目安 7分
更新日:30月2026日 · データ対象:25月2026日まで データ算出方法
リードチャート:フィオレンティーナとフロジノーネ:順位表の逆転現象

結論フィオレンティーナはセリエAで勝ち点5の18位、フロジノーネは勝ち点16の6位。木曜の試合前、我々のレーティングではフィオレンティーナのパフォーマンスはリーグ10位、フロジノーネは16位だった。フィオレンティーナのチャンスの質は獲得ポイントより約5ポイント高く、フロジノーネは約6ポイント低かった。フィオレンティーナは0.47ゴール/90分ほど優れていると評価されている。

木曜の2試合の結果により、両クラブの差はさらに広がった。フィオレンティーナはホームでアタランタと2-2で引き分け、セリエAホーム戦8試合連続未勝利となり、勝ち点5の18位のまま。一方、フロジノーネはレッチェを5-1で下し、勝ち点16でミランと1ポイント差の6位に浮上した。

順位表だけを見れば、一方は降格争い、もう一方はセリエA復帰初年度で欧州カップ戦圏内を争っているように見えます。しかし、我々のレーティングでは順位表が逆転しています。フィオレンティーナの方が明確に優れたチームであり、フロジノーネの勝ち点は実力以上に積み上がっています。この記事では、その差がどれほど大きく、なぜ生じているのか、そして3シーズン分のデータがこの物語の結末をどう示唆しているかを解説します。

レーティング

フィオレンティーナのパフォーマンス評価は世界で1498位、92位、セリエAでは10位となっている。フロジノーネは世界で1411位、171位、セリエAでは16位だ。両者の実力差は0.47分あたり約90ゴール分、フィオレンティーナが優勢である。我々の指標において、これは中位クラブと下位クラブの間に見られる明確な差と言える。

我々はすべてのレーティングに不確実性を付随させており、ここでも誠実に開示しておく必要がある。フィオレンティーナの80%レンジは世界で52位から154位、フロジノーネは101位から296位となっている。7〜8試合消化した時点では当然のことだが、両者のレンジは重なっている。しかし、フィオレンティーナの推定中央値は、フロジノーネのレンジの大部分を上回っており、その優位性は疑いようがない。

我々の数値に基づくと、両クラブともトップ5リーグというよりは、欧州の強力な2部リーグレベルでプレーしている。これはセリエAの下位層にとっては珍しいことではなく、セリエAはプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ1に次ぐ、欧州で5番目のリーグと評価されている。

チャート:フィオレンティーナは期待勝ち点約9に対し4を獲得。フロジノーネは期待勝ち点約7に対し13を獲得
木曜日以前の、得点期待値(xG)および失点期待値(xGA)から算出される本来の獲得予想勝ち点と、実際の獲得勝ち点の差。

勝ち点の行方

我々は各チームの攻守のスタッツから、本来獲得すべき期待勝ち点を算出している。木曜の試合前、消化した7試合において、フィオレンティーナは本来なら勝ち点9を得られる内容で4にとどまり、フロジノーネは勝ち点7相当の内容で13を獲得していた。

7試合でこれだけの乖離は大きい。セリエAにおいて、フィオレンティーナ以上に期待値を下回っているのはモンツァとユヴェントスのみ。フロジノーネ以上に期待値を上回っているのはラツィオとレッチェのみである。1試合平均で見ると、フィオレンティーナのチャンスの質はリーグ11位で中位相当、フロジノーネは14位である。両クラブとも、現在の順位に見合うような攻撃や守備はできていない。

両クラブとも、我々の数値に基づけばトップ5リーグではなく、欧州の強力な2部リーグレベルのパフォーマンスである。

日程が理由というわけでもない。フィオレンティーナの対戦相手はリーグ平均よりわずかに手強かったが、フロジノーネの対戦相手はむしろやや容易であり、彼らの成績は実力以上に良く見えている。

木曜日、数字を読み解く

木曜日の結果は状況を変えるものではなく、むしろそれを浮き彫りにした。

フィオレンティーナは前半終了4分前にシャルル・デ・ケテラーレのゴールで先制を許したが、53分にアリュー・ンジのヘディングで追いつき、61分にはジョアン・マリオのミドルシュート(ディフレクションあり)で逆転した。しかし74分にニコラ・ザレフスキに同点弾を許し、終盤にはダビド・デ・ヘアがデ・ケテラーレのシュートをセーブして何とか勝ち点1を死守した。フィオレンティーナには早い段階で勝ち越すチャンスがあったが、それを活かせなかった。リードしながらホームで引き分けるという展開は、今シーズンの彼らの縮図そのものである。

フロジノーネはレッチェ相手に5得点を記録。マッテオ・キケッラ、前半終了間際のジャコモ・カロのPK、今季リーグ9点目となるアントニオ・ライモンドのゴール、そして途中出場のダニエル・ビルリゲアが後半アディショナルタイムの2点目を含む計2得点を挙げた。圧勝と言える内容だが、対戦相手は我々のパフォーマンス評価でセリエA全20チーム中19位のチームだ。リーグ下位のチーム相手に5得点を奪うことは、まさに「期待値を上回る勝ち点」を維持する典型的なパターンである。

次回の更新では、両試合の結果がレーティングに反映される。しかし、7試合かけて積み上げた差が1試合で埋まることはない。

過去3シーズンの傾向

チャート:フィオレンティーナとフロジノーネの3シーズンにおける期待値と勝ち点の乖離
プラスのバーは、期待値以上に勝ち点を獲得していることを示す。フロジノーネは2024-25シーズンと2025-26シーズンはセリエBに所属していた。

本稿で最も示唆に富む数字は、今シーズンよりもさらに過去に遡る。

2024-25シーズン、フィオレンティーナは65ポイントを獲得したが、これは期待値より約9ポイント多かった。当時のクラブは上昇気流に乗っているように見えた。昨シーズンは期待値より約6ポイント少ない42ポイントに留まった。今シーズンも期待値より約5ポイント不足している。2年間でフィオレンティーナは期待値を大きく上回るチームから大きく下回るチームへと変貌し、クラブの評価も実際のサッカーの内容ではなく、勝ち点という結果に引きずられている。

フロジノーネの変動はさらに大きい。セリエB時代の2024-25シーズンは43ポイントを獲得したが、これは期待値より約13ポイント少なかった。昨シーズンは81ポイントを獲得して昇格したが、これは期待値より約15ポイント多かった。38試合のシーズンを通して見れば、非常に大きな乖離である。そして今シーズン、セリエAでも期待値を約6ポイント上回っている。

フロジノーネの過去2シーズンには2つの解釈がある。一つは、監督やスタイル、あるいは決定力の高い選手たちが揃ったことで「何かが本質的に変わった」という見方。もう一つは、昇格時に幸運が重なったチームが、その勢いをトップリーグにも持ち込んでいるという見方だ。我々のレーティングは、それを覆す証拠が出るまでは後者の解釈に基づいている。

スカッド

チャート:フィオレンティーナとフロジノーネの戦力パーセンタイル
セリエA内でのパーセンタイル。高いほど優秀。バーがない項目はデータ不足。

我々のスカッドプロファイルは第二の証拠として機能し、レーティングと同様の傾向を示している。

フィオレンティーナの常用スタメンはセリエAで75パーセンタイルに位置しており、毎週送り出す11人はリーグ全体の4分の3のチームよりも優れている。降格圏に沈むような戦力ではない。彼らの弱点は別の場所にある。選手層は20パーセンタイルであり、怪我やターンオーバーが他クラブ以上に響く。スター選手の偏りは5パーセンタイルで、つまりクオリティがごく少数の選手に集中していることを意味する。また、現監督の下でのパフォーマンスを戦力値と比較したThe Beaumont Indexの指標では、セリエAで12パーセンタイルに位置し、世界的なデータの中でも最低水準にある。

フロジノーネはその対極にある。常用スタメンはリーグで25パーセンタイルに位置し、昇格組としては妥当な数字だ。しかし、監督の評価指標では71パーセンタイルに位置している。マッシミリアーノ・アルヴィーニ率いるチームは、戦力値以上の結果を叩き出している。

これらを総合すると、フィオレンティーナは才能ある11人を擁しながらも、監督の采配、選手層、そして運の面で同時に苦しんでいる。対照的にフロジノーネは、戦力は控えめながらも、優れたコーチングと幸運に恵まれている。前者の問題は修正可能だが、後者のアドバンテージは現実的であるものの持続性には限界がある。

フロジノーネの戦い方

フロジノーネは決して受動的ではなく、彼らの今シーズンを「運だけ」と片付けるのは間違いだ。セリエAの他クラブと比較して、ドリブル数、相手ボックス内でのタッチ数、シュート数で非常に高い数値を記録している。彼らは人数をかけて攻撃し、ボールを運び、積極的にシュートを打つ。これは昇格組としては勇敢な戦い方であり、観る者を惹きつける魅力がある。

我々のデータが示すのは、これまでのところ、彼らのシュートがゴールに結びつく確率や、被シュートを凌ぐ確率が、本来の期待値を超えて推移しているということだ。平均的な位置から多くのシュートを打つチームは、木曜日の試合のように大勝することがある。問題は、決定力が通常レベルに戻った夜に、十分な勝ち点を稼げるかどうかだ。

彼らだけではない

フィオレンティーナとフロジノーネは最も顕著な例だが、リーグ全体を見渡せば他にも同様のケースがある。ラツィオは期待勝ち点約13に対し22を獲得しており、昨季も約6ポイント上回っていた。逆にユベントスは期待勝ち点約17に対し11にとどまっており、昨季も約6.5ポイント下回っていた。2シーズン続けて同じ傾向が続く場合、それは単なる運ではなく「実力」の議論に発展する。

フィオレンティーナはこの2シーズンのパターンには当てはまらない。2シーズン前は期待値を大きく上回っていたからだ。フロジノーネも同様で、2シーズン前はセリエBで期待値を大きく下回っていた。両クラブが示しているのは、勝ち点と期待値のギャップがいかに急速に変動し得るか、そしてクラブの評価がいかにそれに左右されるかということだ。

順位表が正当であるためには

我々のレーティングよりも順位表が真実に近い可能性も十分にある。もしフィオレンティーナの選手層の薄さと特定の選手への依存が本質的な問題なら、シーズンが進むにつれてパフォーマンスは結果に収束していくだろう。もしフロジノーネの決定力が昇格シーズンから続く本物のスキルなら、我々のレーティングがそれを評価するのに時間がかかりすぎていることになる。いずれにせよ、7〜8試合というサンプル数は結論を出すには少なすぎる。

我々は、証拠の重みは逆の方向にあると考えている。フィオレンティーナの期待値、スタメンの質、そしてレーティングはすべて、彼らが中位のチームであることを示唆している。フロジノーネの期待値、スタメンの質、レーティングは、下位半分に近いチームであることを示している。勝ち点だけがそれと矛盾しているのだ。

今後の注目ポイント

フィオレンティーナにとって重要な数字は勝ち点ではなく期待値だ。中位チーム並みのチャンス創出と被チャンスを維持できれば、勝ち点は後からついてくるはずだ。もし期待値が低下し始めれば、問題は運以上のものになる。フロジノーネにとっての試練は、5得点を奪うような試合が稀になる、より強力な相手との連戦だ。

我々のレーティングでは、勝ち点よりも期待値を将来の予測指標として重視している。この前提が正しければ、フィオレンティーナは現在の18以上の力を持っており、フロジノーネは欧州カップ戦圏内にとどまるよりも中位に沈む可能性が高い。次節終了後、再び両クラブを取り上げ、この読みが正しいかどうかを検証する。

セリエAのレーティング詳細はこちら。

FAQ

フィオレンティーナのセリエAでの立ち位置は?

10月29日のアタランタ戦を2-2で引き分け、勝ち点5で18位に沈む。なお、The Beaumont Indexのパフォーマンス評価では、この試合前時点で10位相当だった。

フロジノーネの躍進は本物か?

レッチェに5-1で快勝し、勝ち点16で6位につける。この試合前、我々のパフォーマンス評価では16位相当であり、獲得勝ち点が内容を大きく上回っている。

フィオレンティーナとフロジノーネ、どちらが格上か?

フィオレンティーナ:世界ランク92位。フロジノーネ(171位)との差は90分あたり約0.47ゴール。