結論対戦相手の質を補正したチャンス創出数で見ると、ミルウォールはリーグで最も過酷な日程をこなしながらも、現在13位でありながら実力はリーグ4位相当である。レクサム、ノリッジ、バーンリー、カーディフも順位以上の実力を備えている。一方でストーク(順位9、実力23)、シェフィールド・ユナイテッド、スウォンジー、WBA、ブラックバーンは順位が過大評価されている。
ミルウォールはチャンピオンシップで13位だが、実際のプレー内容に基づけばリーグ4位の実力がある。対戦相手の質を考慮したPKを除く期待得失点差は1試合平均+0.63で、ミドルズブラ、ウェストハム、ウルヴスに次ぐ数字だ。しかも、彼らはリーグで最も厳しい対戦カードを消化している。対照的に、ストークは9位、シェフィールド・ユナイテッドは12位だが、チャンス創出数ではそれぞれ23位と24位に過ぎない。両チームとも、期待値を1試合平均で約1点上回る結果を残している。
順位表と実際のパフォーマンスが一致しているケースも多い。ミドルズブラは両方で首位に立っている。サウサンプトンも両方で6位であり、勝ち点4の剥奪がなければ順位表でも2位に位置していたはずだ。しかし、全24クラブを対象にすると、順位と補正後のランキングの平均乖離は4.5となっている。10クラブが、本来の実力から7つ以上の順位差がある状態だ。
「真の順位表」の算出方法
まず、今シーズンの全リーグ戦におけるPKを除く期待得点(xG)と被期待得点(xGA)を使用する。11試合消化時点では、対戦カードの偏りがあるため、単純な数値はミスリードを招く可能性がある。一部のクラブはすでにトップ6との対戦を終えているが、そうでないクラブも存在するからだ。
そのため、各試合を対戦相手の通常時のパフォーマンスと比較する。相手が他の試合で平均1.2の期待失点を許している場合、そこで2.0の期待得点を記録すれば、リーグ平均との差分を評価に加算する。守備面も同様だ。対戦相手自身のデータは除外するため、クラブが自分自身のデータと比較されることはない。リーグ平均は1チーム1試合あたり1.63のPKを除く期待得点である。
スケジュールの補正値はすべて公開している。これはフルウェイトで適用されるため、第2チャートの数値は各クラブが対戦カードによって得た、あるいは失った正確な値である。その範囲はブリストル・シティのマイナス0.21から、ミルウォールのプラス0.18までと狭い。チーム間の実力差に比べればわずかだが、順位を数ランク変動させるには十分な影響力がある。The Beaumont Indexにおいて、現時点での今シーズンのウェイトはクラブのリーグ内スコアの約26%に過ぎないため、この順位表は現在のフォームをより鋭く反映している。

順位以上の実力を持つチーム
ミルウォール(順位:13位、チャンス創出:4位)。生の得失点差は1試合平均+0.45、xG(期待ゴール数)は得点2.09、失点1.63。リーグ屈指の厳しい対戦相手を考慮した調整後の数値は、さらに0.18向上する。問題は決定力だ。データ対象の11試合で、得点18、失点18を記録しているが、これは内容からすれば明らかに不運な結果と言える。チャンスの質から期待される数値より、1試合あたり0.45ゴールほど下回っている。下位に沈むクラブの中で、データが最も高く評価しているのが彼らだ。
レクサム (17, 8)。 リーグ屈指の過密日程を乗り越え、得失点差は+0.28を記録。対戦相手の難易度はリーグで7番目に高い。レクサムの1試合あたりの被xGは1.29で、これはリーグで3番目に低い数字だが、決定機を活かしきれていない。12試合で5分けという結果が、その決定力不足を物語っている。
これはフルウェイトで適用されるため、2番目のチャートの数値は、各クラブが対戦相手の難易度によってどれだけ得をしたか、あるいは損をしたかを正確に示している。
ノリッジ(順位:20位、チャンス創出:12位)。4勝8敗で引き分けなし。対戦相手を考慮した調整後の得失点差は−0.01で、ほぼ五分五分の内容だ。データが示す通り、彼らは降格圏ではなく中位に位置するチームである。
バーンリー(順位:22位、チャンス創出:14位)。今季わずか1勝だが、3番目に厳しい日程を消化しており、調整後の得失点差−0.20は降格圏ではなく中位に近い。彼らは絶望的な状況ではなく、平均を下回っているに過ぎない。
カーディフ(順位:16位、チャンス創出:9位)。カーディフは多くのチャンスを創出しており、1試合あたりのxGは2.33でリーグ2位だが、失点も2.03と多い。日程はリーグで3番目に恵まれており、生の数値から1試合あたり0.15が差し引かれるが、それでも調整後の順位は9位に留まる。

順位に恵まれているチーム
ストーク(順位:9位、チャンス創出:23位)。リーグで最大の乖離があり、その差は14順位分。ストークは1試合あたり1.21のxGを創出し、被xGは1.94で、生の得失点差は−0.73。しかし、データ対象の試合では得点18、失点16を記録している。これはチャンスの質から期待される数値より1試合あたり0.91ゴールも上回っており、リーグ最大の過大評価(オーバーパフォーマンス)だ。日程は平均的であるため、相手のせいではない。攻撃陣の決定力と、GKの好守あるいは相手のシュートミスが重なった結果であり、これが長く続くことはないだろう。
シェフィールド・ユナイテッド(順位:12位、チャンス創出:24位)。勝ち点では中位だが、チャンス創出数では最下位。リーグで最も低いxG(1試合1.10)を記録し、被xGは1.82。5番目に楽な日程を考慮すると、調整後の得失点差は−0.86とさらに悪化する。得失点差はプラスだが、サッカーの内容はそれに伴っていない。
スウォンジー(2位、10ポイント)。 23ポイントで2位につけており、今後の動向に注目すべきチームです。データ対象の11試合において、スウォンジーが許した被ゴール数は8ですが、被xGは15.3でした。攻撃力は平均的で、調整後の得失点差+0.13は自動昇格圏ではなく、プレーオフ圏内の数字です。
ウェスト・ブロム(5位、13ポイント)。 対戦相手の質を考慮すると、21ポイントという成績は平均をわずかに下回るパフォーマンス(0.19)と言えます。スウォンジーと同様、ウェスト・ブロムも被xGに対して失点数が抑えられています。
ブラックバーン(順位:10位、チャンス創出:17位)。生の得失点差は1試合平均−0.55。5番目に厳しい日程を考慮して−0.43に緩和されるが、チャンス創出数で見れば下位に沈むべきチームが、勝ち点では上位に位置している。

順位が妥当なチーム
上位陣に関しては、順位は概ね妥当だ。ミドルズブラの調整後得失点差+1.59はリーグで圧倒的であり、ウェストハム(+0.95)とウルヴス(+0.74)が順位の入れ替わりはあるものの、両指標で2位と3位につけている。チャンス創出数で5位のQPRは、順位では8位。サウサンプトンは興味深いケースだ。サッカーの内容はリーグ6番目であり順位も6位だが、これは勝ち点剥奪があったからに過ぎない。ピッチ上で獲得した勝ち点24を考慮すれば、本来は2位に位置しているはずだ。
下位では、プレストンとダービーが苦戦しているのは事実だが、プレストンに関しては誰よりも不運だ。チャンスの質から期待される数値より1試合あたり1.01ゴールも下回っており、リーグ最大の不足分を抱えている。調整後のチャンス創出数では19位だが、順位は24位に留まる。チャールトン(チャンス創出22位)とワトフォード(20位)は、サッカーの内容に見合った順位、つまり降格圏付近に位置している。
ミドルズブラ、サウサンプトン、バーミンガム、ポーツマス、リンカーン、ボルトンの6クラブは、両方の指標で全く同じ順位に位置しています。特にポーツマスの順位には注目すべきでしょう。彼らの1試合あたりの被xGは1.18でリーグ2番目の少なさですが、対戦相手の難易度はリーグで2番目に低く、調整によって1試合あたり0.18のマイナス評価を受けています。これが「スケジュール効果」です。本来の得失点差であれば彼らはもっと上位にいるはずですが、対戦相手の質を考慮すると11まで順位が押し下げられます。ポーツマスとウルヴスの2クラブは、我々のチャンスデータにおいて他より1試合消化が少ないため、これらの数値は10試合時点のものです。

シーズン後半に向けた展望
結果とチャンスの間に乖離があるからといって、特定の週にそれが解消されるとは限りません。しかし、シーズン全体で見れば、12試合消化時点では得失点差よりもチャンスの差の方が、最終順位を予測する上で優れた指標となります。調整後の順位表と1試合あたりの勝ち点(PPG)の相関関係は確かに存在しますが、その結びつきは緩やかで、順位相関は0.55となっています。これは現段階では想定内の数値であり、46試合という長丁場のリーグ戦において順位が大きく変動し得る理由でもあります。
この傾向が続けば、ミルウォールが順位を上げる可能性が最も高く、レクサム、ノリッジ、カーディフも上昇気流に乗るはずです。ストークとシェフィールド・ユナイテッドは、現在の順位を維持するために、決定力が平均を大きく上回る状態を続ける必要があります。スウォンジーはすでに勝ち点を稼いでいますが、課題は被チャンスの少なさを維持できるかどうかです。
結論
ミルウォールはトップ12圏外では頭一つ抜けた実力者であり、ストークは過大評価されています。ミドルズブラが首位に立つのは妥当です。スウォンジーとウェスト・ブロムは実際のパフォーマンス以上に順位が高く、ミルウォール、レクサム、ノリッジは低く見積もられています。この順位表はシーズンを通して更新していきます。
FAQ
チャンピオンシップで「順位以上の実力」を持つチームは?
ミルウォールだ。現在の順位は13位だが、対戦相手の質を考慮したxG差(期待得失点差)ではリーグ4位(1試合平均+0.63)につけている。しかも、リーグで最も過酷な対戦カードを消化した上での数字だ。レクサム、ノリッジ、バーンリー、カーディフも、現在の順位より7つ以上高い実力を示している。
順位が「過大評価」されているチームは?
ストークだ。現在9位だが、対戦相手の質を補正したチャンス創出数では23位に沈んでいる。決定力と守備の運に恵まれ、期待値を1試合平均で約1点上回る結果を残している。シェフィールド・ユナイテッドは順位こそ12位だが、チャンス創出数では最下位だ。
対戦相手の質をどう補正しているのか?
各試合を、その対戦相手が他の試合でどれだけチャンスを作り、どれだけ許しているかというリーグ平均値と比較している。この補正はフルウェイトで適用され、全クラブの数値を公開している。補正値は1試合平均でマイナス0.2からプラス0.2の範囲に収まる。